他人のモチベーションの上げ方とは?
部下のモチベーションを管理するなんて、どうやれば?という手探り状態の方も多いのではないでしょうか。
モチベーションに関する研究はけっこう進んでいて、色々な手法があります。
今回はドラッカーについてまとめます。
文:WAWAワーク編集部マルオ
目標管理と目標提示でモチベーションをUP!
マネジメントいえば「ドラッカー」です。
ドラッカーって誰だっけ…って今さら人には聞きにくいですよね。
簡単に言うと、ドラッカーはGMを取材して、会社とは何か、会社の責務とは何か、っていう経営学について考えて、マネジメントという概念を発明した人です。しかも、1946年に。
1946年と言えば、昭和21年ですから日本は終戦直後の焼け野原。
マネジメントのマの字もありません。
ここから日本は、「ド根性」で這い上がってくるわけですが、バブル崩壊、リーマンショックを経験して、ふと気づきました。
ド根性だけじゃ世界と闘えないんじゃないのか、何か間違えているのではないかと。
そこで注目されたのが、ドラッカーです。
ドラッカーブームが起きて、『もしドラ』がベストセラーになりました。
さて、マネジメントの始祖であるドラッカー先生の本を紐解いてみましょう。
それによるとドラッカーは、チームマネジメントに必要なのは「目標管理」すなわち「目標による管理」だと主張しています。
個々人に目標を設定させ、リーダーはそれを達成できるようアドバイスを与える。
その繰り返しによって、チームのモチベーションは上がり、目的である職場効率の上昇が達成されるとしています。
ドラッカー先生の説く、モチベーションアップの秘訣
ドラッカーによると、モチベーションアップには次の要素が必要です。
・自分の専門分野への敬意
・組織の目的の共有
・自己実現に適した配置
・適切な責任
・継続学習の機会
いいかえると
・プライドをもって働くとやる気が出る
・組織の目標を一緒にかなえたいと思えば周囲に協力できる
・理想の自分になるためのステップなら頑張れる
・責任感を与えられると成長する
・知らないことを知ると謙虚さが、教えてくれた人に感謝が生まれる
ということになります。
重要なのはコミュニケーションと適切な理解
目標管理は、チームメンバーそれぞれが目標を見つけ、これを達成することが重要です。
この時に重要なのが、円滑なコミュニケーションです。
面談はもちろん、日報などを利用して、メンバーの性格や将来の希望を理解することが必要です。
まずは模範例を示して!
最初から正確で適切な目標設定ができる人なんて、まずいません。
面談等でメンバーの未来予想図を知ったうえで、今の仕事がそれにつながる仕事であることを認識させます。
その上で、目標設定の仕方の練習として「目標提示」を行います。
そうすれば、押し付けられた目標でも、モチベーションをもって取り組むインセンティブが生じます。
いつもプラス思考で!
人間はプラス思考の人の下で最大限の力を発揮できるものです。
包容力を持って部下を育てたいですね!