残業禁止!言われたときに自分でできること
「残業してはいけない!」そう会社に言われている人もいるかと思います。
ただ、残業をしたくてしているという人は少数です。
残業を無くすための取り組み。それは、チーム・組織で取り組んでいくことが重要ですが、今回は、個人で考えることを書いていきます。
参考になれば幸いです。
文:WAWAワーク編集部 早川
残業禁止はよく聞く話
長時間労働是正の問題で、会社から「残業しないように」とよく言われるようになってきました。ノー残業デーを設けている会社の話もよく聞きます。
BIGLOBEモバイルが2017年7月に行った長時間労働に関する意識調査によりますと
「早く帰れるならどんどん帰ったほうがいい」と6割の人が定時帰りを肯定しているとの結果も出ています。
一方、残業禁止になって、あなたの仕事はその分減ったかというと「そんなことはない」わけで、「こう仕事が多くちゃ定時で帰れないよ」といった声があるのも事実です。
残業を禁止された結果
残業が無くなるということで、プライベートの充実や、スキルアップの時間を取るメリットがあります。
その反面、残業禁止された結果どうなっていますか?
仕事に追われていませんか?
他の人を気遣う余裕がなくなってしまっていませんか?
こなしきれなかった仕事を持ち帰ったり、サービス残業ということになるという話しもよく聞きます。
残業禁止の強制で発生するこの問題は、個人では対応できしづらく会社や組織で取り組むべきことです。
今回は、ひとまず組織で取り組む前に、個人でできることは無いか、ということから考えていきましょう。
残業禁止なのに仕事が終わらない時の対処法
残業禁止なのに仕事が終わらない!!
そのような時、どうすればいいのでしょうか。
仕事の効率化を考える
効率化が図れるツールは無いか、考えてみる。
総務・事務の方であれば、Excelの関数やマクロを使ってどうにかできないか。
営業であれば、提案書のテンプレート化ができないか。
外出が多い人や、考えることが多い人は、いいクラウドサービス無いか。
そのようなことを考え、今までの仕事で短縮できる部分を考える、というのも一つです。
仕事の優先順位を明確にする
仕事量が多い。ダラダラと仕事をしてしまっている。
そういう時には、仕事の優先順位を明確にすることが大切です。1日の中で目標を作り、ダラダラせずに仕事に取り組みましょう。
今日でなくても良い仕事を明日以降に。
他の人でできる仕事は他の人に任せる。など、諦めることも必要です。
早めに上司に相談する
今日やるべき仕事が時間内に終わりそうにない。
そういった時は、ひとりで抱え込まず早めに上司に報告しましょう。
手の空いている人をまわしてもらったり、期日を延ばすなど管理職の立場から指示してもらえいます。
協力してもらう
特定の人に仕事が集中している。業務により繁閑の差がある。
そういう場合は、周囲の人に仕事を手伝ってもらうことも必要です。
普段から周囲の人とコミュニケーションをとり、お互いが助け合える人間関係を作っておくことも重要です。
妥協や割り切りも大切です
完璧主義者の人にいえますが、妥協や割り切りも大切です。
完璧を目指すあまり、いつまでもひとつの仕事にとらわれてしまって時間がかかる。
気になるところがあってキリをつけて仕事を打ち切ることができない。
いつも1日で済ませているはずの仕事が終わらない。
そういったとき「80%の出来でもまず終わらせる」ことや「翌日に持ち越す」ことは大切です。
無理して時間内で終わらせるということは、むしろ仕事の質が落ちることにもつながります。
さいごに
今、残業禁止を「強制」されることが多くなってきています。
「残業が禁止された」と受け取るとマイナスなイメージになりますが、「労働時間の短縮」でプライベートの充実や、スキルアップの時間を取ることができるメリットがあります。
本来は、チーム・組織として取り組むことが重要ですが、まずは個人で仕事を時間内に終える、そういう努力をしてみましょう。
早く帰っている人の仕事ぶりを見てみることもいいことです。
個人でやることをやり、合わせてチーム・組織でやることをやる。
そのことで、残業を減らし、自由な時間を作ることができるようになります。