「働きがいのある会社」にはどうしたらなれるのか?
こんにちは!WAWAワーク編集部のマルオです。
「働きがいのある会社ランキング」は毎年注目を集めますね。
あのランキングに入ることをビジョンに掲げる会社もあります。
ところで、働きがいとは何なのか?どうしたら働きがいのある会社になれるのか?今日は働きがいについてです!
文:WAWAワーク編集部マルオ
給料でも待遇でもない。働きがいとは何か?
ある経営者が「生産性を上げて優秀な人材が集まるよう、働きがいのある会社にしよう!」と取り組みを始めたとします。
産休・育休を増やし、ノー残デーを設け、労働時間は短縮して余暇を楽しめるようにし、給料はアップ、評価制度を見直して昇進しやすくし、社員の健康のために専用ジムや豪華な社食など設備を充実させました。
長期休暇は年3回!社員旅行は年4回!ボーナスは10ヶ月ぶん!
結果どうなると思いますか?経営が破綻した……もありそうですが、答えはこれ。
「働きやすい会社」になりました。
社員のお肌はツヤツヤになったかもしれませんが、売上も人材獲得も、状況は変わりません。
何が間違っていたのでしょうか。
もちろん、劣悪な環境で低賃金の長時間労働をさせられれば、意欲が低下し生産性が落ちます。
環境や条件を改善することで一時的に社員のモチベーションは上がるでしょう。
しかし環境や条件の改善が終わったあと、仕事そのものへの熱意を保ち続けることは困難です。
環境や条件を整えるだけでは、「働きやすい会社」であっても「働きがいのある会社」ではないのです。
働きがい=ワーク・モチベーションそのもの
公益社団法人国際経済労働研究所では働きがいを「ワーク・モティベーション」と定義しています。
また、仕事へのモチベーションは、環境や条件といった要因から外発的に生まれるのではなく、仕事そのものから内発的に生まれることが研究されています。
内閣府の調べでは、仕事へのやりがいを感じる人の割合は、会社の規模によらないことがわかっています。
むしろ、中小企業より大企業の方がやりがいを感じる人の割合が少しだけ低くなります。
なぜ仕事そのものからしか、働きがいが得られないのか
社会心理学的アプローチによると、
仕事へのモチベーションの源泉は「仕事への誇り」です。
仕事の内容がどんなに単調でも、「自分はここになくてはならない存在だ」と感じることさえできれば、働きがいを得ることができるとされています。
これは人間がアイデンティティを模索し続けているため。
結局、人は「自分はその他大勢である」とか「替えがきく存在である」とか「必要のない仕事をしている」ということに耐えられないのです。
働きがいのある会社になるために必要なこと
毎年「働きがいのある会社」調査を行ってランキングを発表しているGreat Place to Workによる定義では、働きがいとは次のようになります。
従業員が、勤務している会社や経営者・管理者を信頼し
自分が行っている仕事に誇りを持ち
一緒に働いている人たちと連帯感が持てる会社
「信頼、誇り、連帯感」というキーワードがあります。
すべて人の心の問題です。
とは言っても、ふわっとした話ではなく、具体的な施策はいくらでもあります。
施策を考えるヒント
信頼を得るには?→常に公正であり、人を大切にし、尊敬される
誇りを得るには?→仕事の結果が役立っていることを知る、感謝を受ける
連帯感を出すには?→失敗と成功を共有する
このように置き換えると、何をしたら良いのかが見えてきませんか?
例えば、「仕事の結果が役立っていることを知る、感謝を受ける」を具体化します。
内勤の方が売り場に視察に行く、顧客の声をシェアする、など。
小さなことでも沢山見つかるはずです。
働きがいのある会社を作るには、まずコミュニケーションに手間と時間を惜しまないことです。
人間味を大切にして組織を作っていきましょう!
それでは〜〜